ワークシェアリング(work sharing) 用語ー人事

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 業務を複数人で分けることで、1人にかかる負担を減らす働き方。ワーキングシェア。

 ワークシェアリングは、女性や障がい者の社会進出にも役立つ働き方である。

 「仕事の分かち合い」と訳される。欧州で失業者が急増したことにより注目された働き方である。一定量の業務を分担することで、社会全体の雇用者数の増加と失業率の低下を目指す。

 その形態は大きく分けて4種類に分類できる。「雇用維持型(緊急避難型)」は業績悪化などに対する措置で、従業員の雇用の維持が目指される。「雇用維持型(中高年対策型)」は定年退職後の雇用を増やす措置で、中高年層を対象としたものである。「雇用創出型」は失業者に就業機会を提供することが目指される。「多様就業対応型」は勤務形態の多様化を通じて、より多くの人に雇用機会を与えるものである。

 日本でも失業率や過労死の問題などから注目されている。しかし、日本では従業員ごとの業務内容や役割が諸外国ほど明確でないことが多いため、導入しづらいという課題がある。

  • メリット

 従業員1人当たりの勤務時間と負担が減る
 人材が急遽必要になった時に迅速に対応できる
 従業員の気持ちに余裕ができ、意欲と生産性の向上が見込める
 従業員の時間に余裕ができ、スキルアップに繋がる

 多様な就業形態の人材や、従来では勤務困難とされていた人材を活用できる

  • デメリット

 従業員の収入が減少する
 導入にあたり制度の見直しが必要になる
 社会保険料や教育コストなどが増加する
 業務の引継ぎなどに時間が取られ、生産性低下の可能性もある

  • 似た言葉

 ジョブ・シェアリング

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