目標はどう立てる?学び直す社会人には必須!4STEPで目標設定してみた

目標の立て方

 着実に知識やスキルを身につけていくのに必須なのが、目標設定です。目標を設定すれば、今の自分から理想の自分になるにはどうすればいいかを考えやすくなりますが、どう目標を立てればいいか迷う人もいるかもしれません。

 この記事では、実際に目標設定の4ステップをやってみながら、その方法やポイントを詳しく紹介します。なにかを身につけたい人や学び直しをしたい人は、ぜひ読んでみてください。

目次

STEP1. 目指す方向を決める

目標を立てようと、進む方向を見定める人

 まずは、どうして学ぶのか?を考えてみましょう。具体的に考えるのは後で構いません。「成長したいから」「市場価値を高めたいから」など、ざっくり考えてみましょう。

 そして、考えたことを細かく具体的にしていきます。「学んだことをどう活かしたいのか?」を考えていくのです。

 もし、これらを漠然としたまま進めてしまうと、間違ったスキルを学んでしまうこともあります。例えば、「英語を学びたい」と思っても、「資格をとって価値を高めたいのか」「話せるようになって海外で活躍したいのか」「翻訳できるようになりたいのか」で大きな違いがあります。

 あいまいなまま進めてしまうと、このスキルを身につければ自分の願いが叶うのかがはっきりしないので、モチベーションが上がらないでしょう。目指す方向を細かく決めることは、間違ったスキルを学ぶことを防ぎ、学びのモチベーションを維持しやすくするために必要なことです。

目的と目標の違いを意識しよう!

 「目的」と「目標」は全く別のものだと知っていますか?何かを目指す、という点では同じですが、次のような違いがあります。

「目的」と「目標」の違い
  • 目的:目指すべき最終到達点、最終的に成し遂げたいこと、ゴール
  • 目標:目的を達成するための指標

 例えば、「自分の市場価値を高めたい」という気持ちが目的なら、「TOEICで900点取る」が目標になります。

 私は「将来的に仕事で活かせるスキルを身につけたい」を思いました。そのような目的を達成するために必要な目標を洗い出してみました。

目的と目標を洗い出してみた
  • 目的
    将来的に仕事で活かせるスキルを身につけたい
  • 目標
    英語話者向けのサイトを運営できるようになる
    ・英語話者向けサイトの運営スキルを身につける
    ・英語のライティングスキルを身につける

 このときのポイントは、モチベーションが上がるものにすること。自分がやりたい!やらないと!と思えるものでないと、行動しはじめた時にやる気を出せません。わくわくできるか?必要なのか?をチェックしてみましょう。

学びに優先順位をつけよう!

 何を優先して学ぶか?を決めるのは重要です。私の場合、「サイト運営の方法」「英語のライティング」の両方を学びたいのですが、限られた時間の中では、両方同時に学ぶと中途半端になってしまうでしょう。

 学びたいことが複数ある場合は、何から学んでいくか、優先順位をつけて絞って学びましょう。そうすれば散漫にならずに、しっかりとスキルを身につけられるでしょう。私の場合は、習得に時間がかかりそうな「英語のライティング」を優先して学ぶことにしました。

STEP2. フレームワーク「SMART」目標を具体的にする

フレームワークで決めたとおり勉強する人

 「SMART」というフレームワークを知っていますか?「SMART」は目標の質を高めるためのフレームワークです。5つの項目を考えることで、目標を具体的に設定していきます。「SMART」は次の5項目の頭文字から取られています。

フレームワーク「SMART」の5項目
  • Specific:具体的な
  • Measurable:測定可能な
  • Achievable:達成可能な
  • Related:関連性がある
  • Time-bound:期間がある

 「英語のライティングスキルを身につける」という目標を、「SMART」に沿って具体的にしてみました。

フレームワーク「SMART」に沿って考えてみた
  • Specific(具体的な):来年12月に、英語で3000語の文章が1日で書けるようになる。
  • Measurable(測定可能な):来年10月~11月に8時間で3000語の記事作成を目指す。何%書けたかで実践力を測定する。
  • Achievable(達成可能な):平日1日1時間、休日1日2時間の勉強時間を確保する。
  • Related(関連性がある):英語話者向けも視野に入れていくという方針に沿って、運営ブログの拡大に役立てる
  • Time-bound(期間がある):
    来年3月末までに基礎を学び終える(高校英語レベルの文法・単語を学ぶ)
    来年4月~9月は考える言葉をライティングできるように演習する(考えた言葉を英語で表せるように練習する)
    来年10月~11月はスピードや文字数を意識してライティングする(時間配分をしながらこなす練習)

Specific(具体的な)

 「Specific」では、誰が読んでも分かるように、目標を書いていきます。

 「英語ができるようになる」という目標では、とてもあいまいで、人によって思い浮かべる状態が変わってくるでしょう。「TOEICで800点を取る」「ペラペラ話せるようになる」など、誰が読んでも分かるように、具体的な目標を書いていきます。

Measurable(測定可能な)

 「Measurable」では、達成度合いが測れるように、定量的な目標を書いていきます。

 例えば「TOEICで800点を目指して勉強する」という目標では、目標に対してどれくらい進捗があったのかを判別するポイントがわからなければ、改善策を講じるのも難しいでしょう。「過去問を30回解き、正答率80%を目指す」というように、目標までの進捗が測れるように、定量化して書いていきます。

Achievable(達成可能な)

 「Achievable」では、達成可能な現実的な目標になっているかを確認します。

 どんなに頑張っても達成できなさそうな目標や、逆に簡単すぎる目標は意味がありません。そういった目標を設定してしまうと、モチベーションも下がってしまうでしょう。希望や願望でなく、自分にとってちょっと背伸びしてクリアできるような目標を設定します。

Related(関連性がある)

 「Related」では、会社の目標・方針・戦略などに沿っているかを確認します。

 「英語話者向けサイトの運営スキルを身につける」という目標を立てていますが、会社の方針が「国内の日本語話者向けサイトの充実」だった場合、どんなに目標に沿って頑張っていても、会社の方針や部署で掲げる目標と乖離があるため意味がないでしょう。会社の目標・方針・戦略などと関連させて、目標を設定しましょう。

Time-bound(期間がある)

 「Time-bound」では、いつまでに何を達成するのか?期限があるのか?を明確にします。

 いつまでに達成するのか?が決まっていないと、どのくらいのスピードで進めていくべきなのかが見えてきません。行動計画を明確にするためにも、何をするのかを期限と共に設定しましょう。

STEP3. やるべき行動を決める

スモールステップで目標達成を目指す人たち

 「SMART」で目標を具体的にしたら、実際に動けるように準備をしていきましょう。何をやるべきかを洗い出して、学習計画を立てていきます。

何をやったらいいか?を洗い出す 

 目標達成に向けて、やるべきことを洗い出していきます。私は「SMART」で「高校英語レベルの文法・単語を学ぶ」と決めました。この段階では、どの教材をやっていくのか?細かく決めました。ほかにも、やるべきことを洗い出してみました。

やるべき行動を洗い出してみた
  • 高校英文法テキスト『〇〇〇』をやり通す
  • 英語ブログ記事(「◇◇◇」「□□□」など)を読む
  • 英語で日記を書く
  • 日記に慣れてきたら英語でブログを書く

学習計画を立てる

 何をやるかを洗い出したら、実際に行動できるように計画を立てていきます。勉強していると、「ここはこうした方がいいな」というのが出てくるものです。そのため、全体の学習計画を事細かに立てるというよりも、まずは1週間~1か月程度の行動計画を立てるといいでしょう。

1日当たりの学習計画を立ててみた
  • 毎日、英語ブログ記事を1本以上読む
  • 高校英文法テキスト『〇〇〇』を1日2ページこなす
  • 英語で日記を書く

STEP4. 見直しながら進めていく

PDCAを回して目標達成を目指す人

 目標設定は、一度やってしまえばOKというものではありません。PDCAを回して、改善していくことが大切です。

 計画した内容を実行してみると、意外とうまくいかない部分もあります。そういったところは、「課題」として取り上げ、「改善ポイント」を考えていきましょう。

PDCAを回して課題を改善してみた
  • 課題:繁忙期には平日1時間の勉強時間捻出も難しい日がある
  • 改善ポイント:平日に勉強できなかった場合は、休日にその分上乗せする

小さな目標で成長を実感しよう

 「毎週、問題集を1冊終わらせる」といった現実的でない目標を掲げてしまうと、モチベーションは維持できませんし、結果的に挫折してしまうでしょう。

 「問題集に毎日2ページずつ取り組み、半年後には1冊終わらせる」というように、できる範囲での目標を掲げましょう。そして、それができれば徐々に目標の難易度を上げていけば、成長を実感しながらスキルアップしていけます。

上手くいかなそうなときはサポートを受けよう

 もし上手くいっていないと感じたら、誰かのサポートを受けるのがいいでしょう。なかでも、オンラインスクールのサポートを受けるのはおすすめの方法です。

 スクールではカリキュラムも整っていますし、その道のプロがいます。学ぶべきことが整っている上に、つまづいた時には質問できる環境もあるので、スムーズにスキルを身につけられるでしょう。目標達成までの期限が短い、という人にはオンラインスクールはとくにおすすめです。

 スクールによっては、あなたの希望に合った目標設定からサポートしてもらえるところもあります。目標の設定がうまくできない、という人もオンラインスクールはおすすめです。なかには、無料相談・無料カウンセリングで目標設定のサポートをしてくれるところもありますよ。

 また、副業スクールは副業実践までをサポートしてくれます。0から始めて経験を積めるので、自分の価値を高めるのにもピッタリです。

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目的を目指して目標達成していこう

スクールに通って目標達成を目指す人たち

 目標を設定すれば、段階を踏んだ学び直しができます。しっかりとスキルアップしていきたいという人こそ、目標設定を怠らずにやっていきましょう。

 ときには、設定した目標がクリアできないこともあるかもしれません。もしも目標がうまく達成できなかったとしても、悲観的にならないようにしましょう。目標が達成できなかったなら、切り口を変えて新しい目標を設定してみたり、気楽に捉えて目標達成に向けて引き続き継続を目指していくようにしましょう。一度で諦めずに目標を目指し続けて改善していくことが大切です。

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