ビジネススキルとは、仕事をする上で必要な知識・技術のこと。ビジネススキルには、次で紹介するようにいろいろなものがあります。自分の仕事で求められるものを身につけて磨いていけば、業務がスムーズに進むようになるだけでなく、将来的なキャリアアップに結び付きます。
業務で必要なスキル
(テクニカルスキル)
- ビジネスマナー
- 文書作成スキル
- 商品知識 など
人間関係の構築に必要なスキル
(ヒューマンスキル)
- コミュニケーションスキル
- プレゼンテーションスキル
- コーチングスキル など
物事の本質を見極めるスキル
(コンセプチュアルスキル)
- ロジカルシンキング
- クリティカルシンキング
- 多面的視野 など
この記事では、ビジネススキルについてやキャリアとの関連性について解説します。また、どのようにビジネススキルを身につけて磨いていく方法を選りすぐって紹介します。
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ビジネススキルとキャリア
キャリアにおけるビジネススキル
基本的に、ビジネススキルは一度身につけてしまえば、ずっと使えるものです。例えば、転職をして働く場所か変わったとしても、過去に身につけたビジネススキルで力を発揮することができます。つまり、ビジネススキルを身につけることは、「業績を上げたい」「転職をしたい」と考えたときの助けになってくれます。
ビジネススキルは、学習や経験を重ねれば身につけられるものです。ステップアップを目指したいという人は、ビジネススキルを身につけるのがおすすめです。
ビジネススキルとキャリアデザイン
ビジネススキルの種類は多岐にわたります。そのため、全てを身につけられるものではありません。自分に必要なものを選んで身につけることが重要です。
業務内容、職種、ポジションなどによって、求められる役割は違います。つまり、どのようなステップアップを目指していくかによって、必要になるビジネススキルも違ってきます。
ビジネススキルを身につけるときは、闇雲に身につけようとするのではなく、「これからどうなりたいのか」を考えた上で、計画的に身につけるようにしましょう。
「これからどうなりたいのか」と自分の将来像を考えることを「キャリアデザイン」といいます。このキャリアデザインについては、「キャリアデザインとは~キャリアの設計方法と考え方」の記事で詳しく解説しています。
ビジネススキルの定義
ビジネススキルは、さまざまな種類のものがあります。社会人なら身につけておきたい基礎的なものから、管理職に求められる高度なものまで多岐に及びます。
ビジネススキルの分類として有名なのが、アメリカの経済学者ロバート・L・カッツが提唱した「カッツモデル」というものです。カッツモデルでは、ビジネススキルを「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチュアルスキル」の3種類に分類しています。
テクニカルスキル
テクニカルスキルは、業務を行う上で必要になる、基本的な技術・知識を指します。
例えば、情報収集スキル、分析スキル、資料作成スキル、パソコンスキル、文書作成スキル、商品知識、ビジネスマナーなど、社会人なら身につけておきたいスキルです。
また、職業によっては求められる専門的な能力も含められます。経理職の経理・会計知識、ITエンジニアのプログラミングスキルなどでが挙げられます。
情報収集スキル、分析スキル、資料作成スキル、パソコンスキル、文書作成スキル、語学力、経理・会計知識、商品知識、ビジネスマナー、プログラミングスキル、など
ヒューマンスキル
ヒューマンスキルとは、良好な人間関係を構築して、ビジネスを円滑に進める力を指します。
例えば、コミュニケーションスキル、プレゼンテーションスキル、マネージメントスキルなど、職場や取引先と良い信頼関係を作れ、業務や交渉をスムーズに進められるようになります。
働くすべての人に必要なスキルですが、信頼関係はすぐに築けるものではありません。身につけるには地道な努力が必要です。
コミュニケーションスキル、プレゼンテーションスキル、交渉スキル、リーダーシップスキル、コーチングスキル、マネージメントスキル、など
コンセプチュアルスキル
コンセプチュアルスキルは、問題や課題を解決する場面で重要となるスキルです。
例えば、ロジカルシンキングや総合判断能力など、物事の関係性や共通点を分析して、出来事や状況の本質を見抜く力です。
コンセプチュアルスキルが身につけられれば、さまざまな方面から分析し、課題を解決していけるビジネスマンになれるでしょう。
ロジカルシンキング、クリティカルシンキング、ラテラルシンキング、思考の柔軟性受容性、考察力、先見性、多面的視野、など
キャリアアップに求められるスキル
役割によるビジネススキルの違い
目指すキャリアによって、重点的に求められるビジネススキルは変わってきます。
プロジェクトリーダー・主任など
指示や方針に基づき、現場に近い立場で実行するスキルが求められる監督者層。
主にテクニカルスキルが重要視されます。一方で、コンセプチュアルスキルはあまり必要とされません。
部長・課長など
上層部と現場の橋渡しをする中間管理職層。
テクニカルスキル、ヒューマンスキル、コンセプチュアルスキル、全てまんべんなく求められます。
社長・CEOなど
経営状態を把握して、施策を打ち出す経営層。
物事を分析して本質をとらえる、コンセプチュアルスキルが重要視されます。
また、現在どのような立場かによっても、学ぶべきビジネススキルは違います。求められるスキルは、身につけるようにしましょう。
- 入社時~入社半年 コミュニケーションスキル、ビジネスマナーなど
- 入社半年~入社3年目 プレゼンテーションスキル、資料作成スキル、業務に関わる専門的スキルなど
- 入社3年目~ マネージメントスキル、リーダーシップスキル、企画提案スキルなど
代表的なビジネススキル
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルは、自分の考えを伝え、相手の考えを汲み取り、意思疎通を図るスキル。コミュニケーションスキルが身につけば、相手を説得することや信頼関係が構築できるようになります。営業成績のアップ、提案力の強化、後輩の指導力の強化などに結び付くでしょう。
働く人には、コミュニケーションスキルは欠かせません。コミュニケーションスキルのアップを目指した、専門スクールがあるほどです。 コミュトレ は、無料で自分の強みやスキルの診断をしてもらえ、ステップアップに必要なスキルをアドバイスしてもらえるのでおすすめです。スクールに入学すると、最短10週間でコミュニケーションスキルが身につけられます。
関連記事 コミュトレの評判・口コミは?コミュニケーション能力が身につくビジネススクールの特徴
ビジネスマナー
ビジネスシーンで欠かせないのがビジネスマナー。これを欠いていると、ほかのスキルを持っていたとしても、活かしきれないでしょう。身だしなみや言葉遣い、立ち位置、名刺の渡し方など、ビジネスシーンでは気にかけるべきさまざまなマナーがあります。
会社によってはビジネスマナー研修を開いているところもあるでしょう。また、上司や先輩などから学ぶこともできます。職場で評価が高い人の言動を意識して観察し、身につけるようにしましょう。
資料作成スキル
目的に合わせて、適切に資料を作るスキル。提案書や報告書など、働いていると資料を作成する場面が多くあります。PowerPointやExcelなどのパソコンスキルを活かしながら、分かりやすい資料が作れるようになれば、企画・提案力のアップ、ひいては業績アップに繋がるでしょう。
『世界で一番やさしい 資料作りの教科書』は、資料作成を実戦形式で学べるのでおすすめです。また、上司や先輩の資料で、分かりやすいものがあれば、真似てみましょう。また、資料作成の方法は、次の記事で紹介しています。
- 報告書の書き方を習得したい人は、「分かりやすい「報告書」の書き方とは?一目で分かる伝え方と作成ポイント」の記事をご覧ください。
- 説得力のある提案書を書きたい人は、「説得力のある「提案書」の書き方とは?パワーポイントでの作成例と構成の考え方」の記事をご覧ください。
- スムーズに通る企画書を書きたい人は、「理想的な「企画書」とは?簡潔に伝える書き方とポイント」の記事をご覧ください。
マネージメントスキル
物事を管理・運勢する能力をマネージメントスキルと言います。チームや事業を管理・運営する管理職や経営者には欠かせないスキルです。マネージメントスキルを身につけて、抽象的な課題を具体化して行動に落とし込んだり、相手の成長を促すことができるようになれば、企業や部署などのスムーズな運営に繋がるでしょう。
ロジカルシンキング
物事を論理的に考えるロジカルシンキング。情報を整理して、筋道を立てて考える思考法で、ビジネスにおいて重要なスキルと見なされています。ロジカルシンキングが身につけば、説得力や分析力が増し、問題解決や円滑なコミュニケーションに結び付きます。
ロジカルシンキングで分析・問題解決・アイデア出し・提案をするときの方法や、身につけ方のポイントなどは、「ロジカルシンキングの身につけ方~4つの論理的思考法を図付きで解説」の記事で詳しく紹介しています。
クリティカルシンキング
物事を批判的に考えるクリティカルシンキング。根拠や前提を「本当にそうなのか」と批判的・客観的に見ることで、思い込みや偏りなく本質を見抜く思考法です。クリティカルシンキングが身につけば、正しい評価や合理的な判断が下せるようになり、問題解決力アップに結び付きます。
ビジネススキルの身につけ方
自分に必要なビジネススキルを見つける
ビジネススキルを身につけるには、まず自分に必要なスキルを考えてみましょう。
- 上司から求められるスキルのうち、持っているのは何か
- 上司から求められるスキルのうち、足りていないスキルは何か
- どんなキャリアを目指したいか
今、自分が置かれている状況と、これからどうなりたいのかというキャリアプランの希望を照らし合わせて、客観的に考えてみましょう。紙に書き出してみれば、把握しやすくなります。
必要なビジネススキルを書き出したら、優先順位をつけましょう。まず直近で必要なスキルは何か、習得に時間がかかりそうなスキルは何かを考えて、今から身につけるべきスキルを絞ります。
そして、いつまでに何を身につけるのか、具体的な目標を立てます。目標が漠然としていると、どのスキルをどのくらい習得すればいいのかがあいまいで、結果的に必要なスキルが身につかないかもしれません。明確な目標があれば、モチベーションも維持しやすいのでおすすめです。関連資格を取得するのもいいでしょう。
必要なビジネススキルを習得する
ビジネススキルを身につけるには、3つのアプローチがあります。
苦手なビジネススキルを克服する
苦手なビジネススキルは誰もがあります。苦手意識を持ったまま進んでしまうと、不安意識が高まって、力を十分に発揮できない恐れがあります。ビジネススキルを磨けば、苦手意識は克服できます。必要なビジネススキルならば、早いうちに克服しましょう。将来を見通したうえで必要のないと判断するビジネススキルであれば、無理に克服する必要はありません。
得意なビジネススキルを伸ばす
得意なビジネススキルは「できるから」と後回しにしてしまいがちですが、ビジネススキルを磨いて、伸ばしていくようにしましょう。得意なことを伸ばしていけば、だれにも負けない武器になるでしょう。
持っていないビジネススキルを習得する
必要だけれども、まだ持っていないビジネススキルがあるのならば、習得しなくてはなりません。自分には何が足りていないのか、課題はどこにあるのかを意識して、ビジネススキルを獲得しましょう。
資格を取得するのも、ひとつの方法です。資格にはさまざまな種類があり、目移りしてしまいがちですが、自分のキャリアに必要のない資格取得は意味がありません。必ず、自分に必要なものを見極めた上で取るようにしましょう。
ビジネススキルの磨き方
ビジネススキルを磨くには、実務を通して学ぶ以外にも、次の方法があります。
効率的に学習する方法
ビジネススキルを磨いていくには、効率よく勉強をしましょう。
在職中だと、仕事が忙しく、効率的に学びたいという人も多いでしょう。そんな人におすすめなのがスクールです。
社会人向けのスクールは、短時間で必要なビジネススキルが身につくようにカリキュラムが設定されている上、仕事をしながらでも学びやすい工夫が多いのが特徴です。
資格取得が目指せるスクールや、新しくスキルを身につけて副業ができるレベルにまでしてくれるスクールがあります。そのようなスクールは「副業のスキルが身につくスクール26選」で紹介しています。
もしも将来的に転職を考えている場合は、転職に役立つスクールに通うのがおすすめです。ビジネススキルを磨くだけでなく、キャリアプランの相談にも乗ってもらえます。そのようなスクールは「転職に役立つスクール27選」で紹介しています。
隙間時間でビジネススキルが磨ける
スクールおすすめ3選
- コミュニケーションスキルスクール
- オンラインで受講できる
- 無料診断で強みとスキルが分かる
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- 多彩な講座で資格取得が目指せる
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新しいスキルが身につけられる
副業に役立つスクールおすすめ3選
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スキルが磨ける
転職に役立つスクールおすすめ3選
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- AIを使った分析やAIプログラミングができるように
- アプリ開発やAIサービスの制作を経験
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スキルを磨くための新しい環境
今の職場では、希望のビジネススキルが磨けなかったり、望んだキャリアに進めないと感じたときには、転職を考えるといいでしょう。
コミュニケーション能力、スケジュール管理、プレゼンテーションスキル、マネジメントスキル、ビジネスマナー、ビジネス文書、目的達成意欲など、それまでに身につけたビジネススキルは、新しい環境でも活かせます。
転職に役立つスクールに通えば、新しいビジネススキルを身につけた上で、転職が目指せます。そのようなスクールは「転職に役立つスクール27選」で紹介しています。
転職先で必要なスキルはある程度身につけたという人は、スクールに通わずに転職活動をするといいでしょう。転職エージェントを使えば、無料で、効率的に転職活動を進められます。転職を力強くサポートしてくれるエージェントは「おすすめの転職エージェント・転職サイト11選~特徴と選び方を解説」の記事で紹介しています。
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会社以外でスキルを磨く方法
今の職場では、希望のビジネススキルを磨くのが難しいと感じたら、副業で経験を積むといいでしょう。
今あるビジネススキルを基に、スキルマーケットサイトなどを経由して案件を獲得すれば、今の職場で関われない仕事に携われ、より幅広い経験を積むことができます。経験を重ねれば、ビジネススキルをより深めることができるでしょう。
新しくスキルを身につけて副業ができるレベルにまでしてくれるスクールもあります。もし新しいスキルを身につけた上で、スキルを磨いていきたいと考える場合は、そのようなスクールに通うといいでしょう。副業スタートが目指せるスクールは「副業のスキルが身につくスクール26選」で紹介しています。
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